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寄付文化を育てるということ 〜寄付月間10年の節目に参加して〜

2025.12.12



先日、「寄付月間2025」のシンポジウムに参加してきました。
今年で10年目を迎えるこの取り組みの節目の場は、東京大学の構内で開催され、私自身、初めて東大の中に足を踏み入れる機会にもなりました。

寄付月間は、「寄付を集めるキャンペーン」ではありません。
寄付を特別なものではなく、文化として社会に根付かせていこうという全国的な取り組みです。

会場には、
・最近寄付に関心を持ち始めた方
・長年寄付文化を広める活動をされている方
・企業や金融機関として寄付の仕組みを支える方
など、本当に多様な立場の方々が参加していました。

寄付金の管理や運用を担う証券会社の方のお話を聞き、「寄付に関わる方法は、こんなにも多様なんだ」と新たな気づきもありました。

改めて、寄付文化がもっと社会に広がっていってほしいと強く感じた一日でした。


エンカレッジにとっての「寄付」の役割

エンカレッジの活動は、多くの部分で行政と協働して成り立っています。
行政支援があるからこそ、安定的に多くの子どもたちに学習支援や居場所を届けることができています。

一方で、制度ではどうしても拾いきれない「現場の隙間」が存在するのも事実です。

たとえば、行政から受託している学習支援教室では、
「食事提供」に充てられる予算がありません。

学校から直接来る子、部活帰りの子、成長期で食べ盛りの子どもたちは、夕方になるとお腹を空かせています。
そんな時、寄付でいただいたお金を使って、おにぎりや軽食を用意することがあります。

ほんの小さな支援ですが、
「ここに来れば安心できる」
「空腹を気にせず勉強できる」
その感覚は、子どもたちにとってとても大きな意味を持っています。


制度のはざまにいる子どもたちの居場所

また、
・年間でわずかな収入増によって就学援助の対象から外れてしまった世帯
・保護者の協力が得られず、委託事業への参加が難しいケース

こうした理由で、行政の枠組みには入りづらい子どもたちもいます。

それでも、子どもたちには
安心して相談できる場所
学び、遊び、生活の力を育てる場
が必要です。

エンカレッジでは、そうした子どもたちのために、
行政との協働ではなく、自主運営の居場所を続けています。

食事、勉強、遊び、人との関わり。
生活の大部分を支えることもあるこの居場所は、寄付によって支えられています。


寄付月間に寄せてのお願い

もしよろしければ、今月は「寄付月間」です。

来月からは受験対策が本格化し、
子どもたちはこれまで以上に長時間の学習に臨むことになります。

その間に提供する間食や軽食の費用として、
皆さまからのご寄付をお預かりできると、大変ありがたく思います。

寄付は「特別な誰かのもの」ではなく、
社会を少しだけ支える、日常的な選択肢のひとつだと、今回のシンポジウムを通じて改めて感じました。

一人ひとりの想いが、子どもたちの「安心できる時間」につながっています。
これからも、寄付文化が広がっていくことを願っています。

エンカレッジ寄付のページ

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